一人暮らしとは全てが自由であると同時に、問題が起きたときは全て自分の責任になります。
その中で一番問題が起きやすいのは生活費です。平均の生活費用を学び、うまく節約できるようにしましょう。
そして、思いがけない出費に悩んだり、詐欺に騙されないように気をつけよう!
一人暮らしの平均費用
政府統計サイトe-Statの情報には、家計調査の結果が保存されています。そこから抽出した情報が以下のようになります。
ただし家賃については省いてあります。従って下記に家賃を追加した金額が生活費ということになります。
全体全年齢 | 大都市全年齢 | 34歳以下男 | 34歳以下女 | |
食費 | ¥38257 | ¥40982 | ¥39999 | ¥29457 |
水道光熱費 | ¥11686 | ¥10873 | ¥7493 | ¥7874 |
生活用品費 | ¥5293 | ¥5419 | ¥3304 | ¥5895 |
被覆費 | ¥4692 | ¥5795 | ¥4222 | ¥6866 |
保健医療費 | ¥7029 | ¥7127 | ¥2746 | ¥3878 |
交通費・通信費 | ¥18217 | ¥16693 | ¥20646 | ¥16182 |
教養・娯楽費 | ¥15452 | ¥17425 | ¥23135 | ¥11693 |
美容費・交際費 | ¥28932 | ¥31067 | ¥17236 | ¥20192 |
合計 | ¥129558 | ¥135381 | ¥118781 | ¥102077 |
まず、地方と大都市の違いについてです。上記を見ると相対的に大都市圏の方が高くなります。月5千円程度の差になります。
次に、年齢の差です。統計データから、34歳以下のデータと全体のデータを抽出しました。月に1万円程度の違いが出ています。
最後に男女の差です。34歳以下で比較すると月2万弱の差が出てきています。
家賃以外の生活費を13万円程度と見積もった方が無難です。生活費予算から生活費を除いた金額で家賃を決めていくと良いでしょう。
一人暮らしの平均費用:まとめ
- 家賃を除いた生活費は11〜13万円。
- 都心部の家賃は若い人では約6万5千円が平均。
- 都心部で一人暮らしするには20万円程度必要。
一人暮らしの隠れた家賃の費用
東京の一人世帯用の賃貸料金の平均は7万5千円ですが、34歳以下が支払う家賃の平均は約6万5千円だそうです。
つまり平均的な若者は一人暮らしの家賃を安めにして費用を抑えているというわけです。
東京に生活するには家賃及び生活費を含めると、最低でも20万円の手取り収入が必要になります。では、それ以上の収入がある場合はどう選んだら良いのでしょうか?
答えは大体収入の3分の1から4分の1が目安とされます。25万円あれば6〜8万円、30万円あれば8〜10万円まで選択肢が増えます。
管理費・共益費
不動産には家賃以外にも管理費、共益費という概念があります。
管理費と共益費は厳密な定義は違いますが、大雑把に言えば建物の維持・修繕の費用のことです。
共益費:
借家人が共同して使用又は利用する設備又は施設の運営及び維持に関する費用
管理費:
マンションの事務を処理し、設備その他共用部分の維持及び管理をするために必要とされる費用をいい、共用部分の公租公課等を含み、修繕積立金を含まない。
家賃が低めでもこれらの費用が高額なマンションもあります。特に住民が少ないマンションがそうです。
一人暮らしの生活費の計算には、家賃に加えて管理費・共益費を含めて計算しましょう。
住民税
収入が親からの仕送りであれば税金がかかりません。ですが、働いて得たお金には税金がかかります。
徴収される税金は大きく2つ、おまけが1つです。所得税、住民税、おまけが社会保険料です。
所得税というのは国に支払う税金です。住民税というのは都道府県に支払う税金です。社会保険料というのは、国によって半強制的に加入させられる複数の保険のことです。
この中で一番厄介なのが住民税です。なぜなら、一年遅れで自分の手で支払わなければならない場合があるからです。
他の費用は「源泉徴収」と言って給料から天引きされる形で納税されます。しかし住民税だけはこの義務がありません。
後から支払い請求が来ることがあり、手取りの収入から予想外の出費を強いられます。あらかじめ会社に確認しておきましょう。
一人暮らしの生活費を節約しよう
一人暮らしの生活費の平均費用が理解できたところで、各生活費の節約する方法を紹介いたします。
食費
食費を抑える方法は自炊です。
外食メインにすると大体月4万5千円ほどになります。一方でコスパの良い安い食材で3食自炊すると、2万5千円ほどになります。
注意することは、コスパの悪い食材だと結局3万5千円ぐらいかかってしまうという点です。これでは自炊のメリットが薄くなってしまいます。
- 植物性タンパク質:豆腐、納豆
- 動物性タンパク質:鶏胸肉、ひき肉、たまご
- 野菜:もやし、キャベツ、じゃがいも、人参
- 炭水化物:パスタ麺
メニューは
- カレー・シチュー・ハンバーグ・ポトフ
が良いでしょう。作り置きもできるのがグッド。
水道光熱費
水道光熱費は性別年代関係なく1万円前後です。水道代・電気代・ガス代の合計金額になります。
特に、水道代の請求は2ヶ月に1回なので注意しましょう。冬は水道光熱費が高くなりやすいので、最大1万2千円は見積もっておきましょう。
節約方法については下記記事で紹介しています。

家計簿アプリで計算するとより自分の生活費がよくわかります!
交通費・通信費
交通費は、賃貸物件を借りる際に調べておく必要があります。会社で働く場合には交通費を肩代わりしてくれることもあり、確認しておきましょう。
通信費は、契約内容で大きく金額が変わります。
スマホについて言えば、大手通信(docomo,au,softbank)であればスマホの契約のみで、月1万円かかります。
MVNOの格安SIMであれば、月4〜8千円程度になります。格安SIMの契約を見ると「月々980円」などありますが、あれはキャッシュバックや期間限定割引込みの数字です。さらに電話代が含まれていません。騙されずに最低でも4千円は見積りましょう。
さらに光通信やWIMAX2などの家庭向けの通信回線を確保すると追加で、月4千円かかってきます。より、高速の回線速度や端末の数を増やすと、費用は増えていきます。
教養・娯楽費
趣味によって娯楽費用は変わってきます。特に外出する傾向の多い人ほど出費は増えます。節約したいのであれば、室内の趣味に傾倒した方が良いのかもしれません。
さらにいうなら、収入も期待できそうな創作趣味を考えてみてもいいでしょう。この項目はうまく行けば、後々副業のネタになることがあります。
美容・交際費
一人暮らしでの交際費の節約は少々難しいでしょうが、美容費(と被服費)は意外に節約することができます。
男性であれば、バリカンと散髪ハサミで風呂場内で自分で切ることもできます。
女性でも、オールインワンクリームなどで時短及び節約し、美容院へ行く頻度を減らすなどの工夫が可能です。
一人暮らしの生活費用の平均:まとめ
- 一人暮らしの生活費用の平均は大体月13万円ぐらい。
- 加えて家賃は東京では6〜7万円が多い。
- 上記より手取り20万円ないと東京で住むことは難しい。
- 自炊の有無で費用を月2万円浮かすことも可能。
コメント